愛鳩サロン

愛鳩の友


 
 愛鳩の友誌 創刊50周年記念企画 Part.1(1964〜70年代編)
 長距離の覇者 偉大なるGCHたち
 

 鳩が帰って来ない。猛禽類の被害の増大などにより、全国的に激しく帰還率が落ち込んでいる昨今、この問題は鳩界において最大の関心事である。スピードだけでは通用しない。タフさと強さを兼ね備えなければレースで上位入賞はおろか、帰還さえ難しい時代である。
 1964年からはじまったCH(チャンピオン)鳩認定制度。その歴史は『愛鳩の友誌』の半世紀の歩みを象徴する。日本鳩界でこれほど息の長いタイトルは他にない。
 中でもCHの中のCH、GCH(グランドチャンピオン)鳩は、その時代を代表する長距離レーサーとして歴史に名を残してきた。その数、42年の間にわずか六十九羽。歴史を刻んできた速くて強い『必ず帰って来る鳩』たちの横顔を知ることは、現代の厳しいレース事情で戦う上で、計り知れない価値を持つことだろう。
 今月号では第1回のGCH鳩、“水越5号”からはじめ、“稲妻号”、“デルバーボーイ号”など伝説的銘鳩10羽を紹介する。
(写真は1967年GCH 稲妻号 61−25757 RC ♂ 藤井孝彦鳩舎作翔・福井県連合会)

 
 ニッポンTODAY
 

蒼天を貫く白い弾丸
 2006年春季・埼玉レジョナル  放鳩ドキュメント

蒼天をバックに、13,730羽の鳩が一直線に飛び立つ!! その姿はまるで白い弾丸のようだ。ファインダー越しに 写る放鳩シーンは壮大かつ圧巻なものであった。

 超A級レースと謳われる埼玉Rgが3月11日、岩手県滝沢村にて開催された。参加羽数は13,730を記録し、前年同様に万羽レースとなった。
 昨秋のRgで同行した埼玉草加連合会に頼み込み、持ち寄りから放鳩までの3日間、密着取材を敢行。国内最大規模である埼玉Rg放鳩の舞台裏をレポートした。

 
三賞の今春 連載2 <全日本最優秀鳩舎、第一関門突入>
 
 3月に入り、いよいよ春レースも本番。Rgをはじめとして、各地で熱い戦いが繰り広げられている。そんな中、再びビッグタイトルを狙う三賞鳩舎も本領を発揮すべく中距離レースへ。今回はRgの結果を中心に、調整方法、チームの状態、次レースへの意気込み等を語っていただいた。
 
地区CH賞の今春 連載第2回 最初の関門・Rgを終えて
 
 春レースが開幕して、約1ヶ月。レースはついに地区CH賞の第一関門となるRgを迎えた。昨年地区CH賞を受賞した強豪15鳩舎は、Rgを終え何を思うのか。今春の戦力の現状と結果を尋ねてみた。
 
 ヨーロッパTODAY
 
柔軟性が生むダイナミズム
 最高基礎鳩“ブラウヴェ・ファノーペン”と巧みに絡み合う長距離系統
 
 オランダ長距離界をリードするH&R・ワイナンツ。飛び筋の主軸を担うのは、最高種鳩“ブラウヴェ・ファノーペン”である。長きに渡りCHバードを輩出し続ける秘訣は、柔軟性と探究心。選び抜いた異血を導入し、銘血に一層のダイナミズムを与える。
 
偉大なるヤンセンの真髄を知る
 オリジナル・ヤンセンを知り尽し、その真価を伝えるピート・マンダース
 
 ヘンリーに始まるヤンセン100年の歴史は世界中の愛鳩家一人、一人の歴史にもクロスする。93歳になった“最後のヤンセン”ルイより、深い信頼を得るP・マンダースの鳩舎は純ヤンセンの貴重なる銘血の宝庫となっている。
 

お父さんに『ありがとう』
 2年連続短・中距離タイトルを総なめ! イヴス・シモンス

 2004年に若鳩短距離エースP1位、そして2005年は同エースP2位を全姉妹で獲得したイヴス・シモンス。この2年間で獲得した短・中距離タイトルはなんと31回! その成功の裏側に秘められた苦難、そして努力とは…。

 

エースピジョンのエキスパート 05年CB紙若鳩短距離Nエース・ピジョン賞2位
 アントワープ州の強豪ディルク・コーイエン

 1シーズンで入賞15回、内4回の1桁入賞は後半で収めている。栗の若鳩が備えた優れた回復力と安定性はビッグな勝利を呼び寄せた。エースPのエキスパート、ディルク・コーイエンは会心の鳩で最高の成果を挙げた。

 

世界最強の飛び筋へ
 2005年LCBナショナル最優秀鳩舎賞1位などタイトル多数獲得
 ベルギーを代表するオールラウンドフライター! (後編)
 
 6年間にゼネラルチャンピオン賞1位が44回、昨年1位を獲得したタイトルは何と69回!! その勢いは誰も止められない。2羽の基礎鳩ル・ボルドー、トラモンタンの直系が、フィリペン父子を世界随一のオールラウンドフライターに導く。

→基礎鳩“トラモンタン” B92-5106212 B ♂
P&P.フィリペン父子作翔 ※ル・ボルドー直子孫交配
99年オリンピアード長距離スポーツクラス1位
96年バッセ・ミューセ主催長距離エースP賞1位
97年バッセ・ミューセ主催長距離エースP賞1位
98年CB紙、BDS紙他長距離エースP賞1位6回受賞

 
 注目!スペシャル分譲&オークション

オランダ長距離王 ワイナンツ父子代表CH直系分譲
 …………05年マルセイユN優勝を果たした“ラーテ・シンプソン”はワイナンツ父子の最高基礎鳩“ブラウヴェ・ファノーペン”の孫だった。オランダ強豪鳩舎、ワイナンツ父子が贈る最高基礎鳩・代表CH鳩の直系12羽を厳選分譲!

 
 永遠の銘系・その49 二つの銘血が放つ威光

 偉大なる二つの銘血ジョルジュ・クトーとロジャー・フロリゾーネを駆使するミシェル・デニスは、04年に3つのNレースでシングル入賞、加えてKBDB長距離NエースP1位を獲得。

→“ゾット”B02−3215013 B ♂
★翔歴★
04年カオールN7342羽中4位、
P945羽中優勝、310羽中優勝
03年シャトロー6564羽中431位、
1067羽中69位

 
 素野 哲が語る“作出のセオリー” No.25
 そもそもはミューレマンスに注目したのがきっかけで、筆者のヤンセン系への取り組みは始まった。ミューレマンスにはヤンセンの雌が必要である。このことは仲介者であるオーガストから教わり、ヨーロッパ鳩界ではすでに常識でさえあったことを知る。さらに筆者は研究を深め、ヤンセン系の中の固有のラインを発見することとなった。ミューレマンス、ヤンセン両者の持ち味を後代へと繋いでいくためには、“019”や“ヨング・メルクス”ではなく、ヤンセンの“アウデ・ヴィットオーガー・ファン65”のラインが必要であることを唱え、ミューレマンスとの血統的整合性を解いていく。
 
☆愛鳩の友2006年4月号の紹介☆
2006年3月号の目次はこちら→
☆愛鳩の友 創刊50周年記念
 表紙と共に振り返る愛鳩の友50年史

1956年4月、鳩界待望の新雑誌『愛鳩の友』創刊。さまざまな銘鳩・俊鳩が誌面を賑わしてきたが、とりわけ表紙を飾った鳩はその月のスターであり、愛鳩家たちの垂涎の的であった。創刊から50年間の4月号にスポットを当て、表紙に登場した鳩を中心に、小誌の足跡を振り返る。

→創刊号は2協会の品評会1席鳩が表紙を飾った

 
☆ニッポンTODAY
三賞の今春 第1回 連載1 <全日本最優秀鳩舎、新たな輝きを求めて>
 
 今年もついに春レースが始まり、各地での激戦が予測される。そんな中、昨年、厳しい規定レースをくぐり抜けて、日本鳩界の頂点に登りつめた全日本最優秀鳩舎賞の八鳩舎もまた、ゆっくりと始動しつつある。トップ8の今春を追う。
 
地区CH賞の今春 連載第1回・新しいシーズンを迎えて
 
 2005年、誉れ高い地区CH賞に輝いたのは30鳩舎(全日本優秀鳩舎賞は除く)。各地区ごとの苦闘を勝ち抜き、さらに厳しい規定をクリアした者だけが手にすることができた。受賞者達は、新しいシーズンをどのように迎え、レースに取り組んでいるのか。今回は関東地区の面々に訊ねてみた。
 
☆ヨーロッパTODAY
ル・ボルドーの威光
 2005年LCBナショナル最優秀鳩舎賞1位などタイトル多数獲得
 ベルギーを代表するオールラウンドフライター! (前編)
 
 6年間にゼネラルチャンピオン賞1位を44回獲得し、優勝はなんと80回!! その勢いは誰も止められない。30年近く前に生まれた超銘鳩“ル・ボルドー”の直系たちが、フィリペン父子を世界随一のオールラウンドフライターに押し上げる。
 
銘鳩フリューを超える
 3年連続エースピジョン1位、優勝13回! 新時代を担うスーパー・レーサー“ジダン”

 酷似した翔歴からニューヒーローは、銘鳩ル・フリューを彷彿とさせる。新時代に君臨するレーサーの名はジダン。新将軍に流れる血潮は今、銘鳩を超え歴史の一頁を刻む。

 

スピード&タフネスで
 05年オルレアンNPO第7地区13,181羽中優勝 バンバクト共同鳩舎

 自鳩舎が誇る最強の飛び筋でバンバクト共同鳩舎が
オルレアンを制覇する。優勝鳩の体内にはベルギーの中距離スピード界を代表する銘血が流れていた。

 

ブラウヴェ・ファノーペンの力
 最高基礎鳩の近親ラインでオランダ・マルセイユN優勝・IN7位
 ハリー&ロジャー・ワイナンツ父子

 確かな飛び筋は優れた種鳩を持つことから始まる。オランダ長距離界を代表するH&R・ワイナンツ父子は最高の基礎鳩“ブラウヴェ・ファノーペン”の孫・直子掛けの近親鳩で05年マルセイユN優勝を獲得した。

 

銘血がもたらす初栄誉
 2005年ブールジュN9、893羽中3位 ロジャー・ブレムス

 愛する父と兄が、自身のピジョン・ライフから姿を消した時、フライターは勝負に目覚める。そして2005年、譲り受けたストセスのラインで、見事ブールジュN3位入賞、勝利は2人の師に捧ぐ感謝の意と言える。

 

栄光を導くリアリズム
 2005年ブールジュN26,679羽中5位 ブールゲ・ミッシェル

 強豪ひしめく激戦区、リンブルフとブラバンドに隣接するリエージュ地区。エリアの未来を担う中距離の雄、ブールゲ・ミッシェルは、2005年ブールジュN5位に入賞を果たし、一躍脚光を浴びる。

 
☆ 2005年度ラ・コロンボフィル・ベルジ紙ナショナルCH&エースP賞表彰式
 毎年、世界中の著名レースマン一同に会す伝統あるラ・コロンボフィル・ベルジ紙(以下CB紙)ナショナルCH&AP表彰式。去る2月4日(土)、ワロン地区ニフェルスにあるホテルで2005年度同表彰式が盛大に開催された。

↑強豪ヨス・トーネが4年連続ゼネラルチャンピオン賞を受賞! 4年連続でCB紙ゼネラルCH賞成鳩&1歳鳩部門1位を獲得したヨス・トーネ(中央)と夫人(左)。表彰式に出席した愛鳩の友社社長・明神庄吾(右)は、氏の並外れたパフォーマンスを讃えた。

←CB紙ゼネラルCH賞若鳩部門1位を獲得したP&P・フィリペン父子(中央と右)。明神庄吾(左)より、豪華なトロフィーが授与された。

 
☆ 注目!スペシャル分譲&オークション

愛鳩の友誌 創刊50周年記念超特価セール
 【ピート・デウェールト】
 …………伝説の愛鳩家が選定した銘血ブリーダー
 【ボールティング】
 …………長距離界の王者ボールティングが誇る銘血
 【ヘルボーツ】
 …………ヘルボーツの銘血スピードバードが勢揃い!
 【アラカルト】
 …………ヨーロッパの銘血を驚きの価格で大放出!

長距離王 ハリー&ロジャー・ワイナンツ父子 CH直系分譲
 ワイナンツ父子の最高種鳩・ブラウヴェ・ファノーペンの孫がオランダ・マルセイユN優勝!
 
4月号パワーアップ・オークション
 春の訪れとともに、銘血・銘鳩をあなたの鳩舎に!

 
 ☆ 永遠の銘系・その48 巨匠ド・クラックの遺産

 世界中の愛鳩家たちに惜しまれ、2004年3月にこの世を去った“ド・クラック”ことヨス・ファンリンプト。巨匠が生涯を掛けて残した偉大な銘血は、永遠に生き続ける。

→NL03−1407950 B ♂
父方祖父にワンダー13を持つ銘血レーサー。
★翔歴★ 
  フェルヴィン 694羽中180位
 ホウデン    662羽中 62位
 モルリンコート470羽中113位
 ハースロード 335羽中 74位

 
☆ 素野 哲が語る“作出のセオリー” No.24
 “ミューレマンスの雄にはヤンセンの雌”。何度となく繰り返し紹介された交配セオリーだが、このセオリーから生まれ、優れた鳩にかかわらず、ミューレマンスの陽性因子を引き継いだ鳩同士の交配からは次へと繋ぐ鳩が生まれない。せっかく誕生したミューレマンスの良い雌鳩を生かすための次なる交配セオリーが必要だ。筆者の豊富な経験と鋭い勘は新たな扉を開いてくれる。ミューレマンスの雌鳩に適応する雄鳩は、その系源に“ファンデンボッシュ×ヤンセン”の交配が絡むラインだと言う。両者から生まれたミューレマンスの雄鳩とヤンセンの雌との交配から再び優秀な鳩は生まれる。
 
☆ 誰も知らない 鳩の夜間飛翔  シリーズ第7回

  「鳥目」という言葉があります。人間の病気「夜盲症」のことを指す言い方です。
 明るいところから急に暗いところにいくと、しばらくは何も見えませんが、次第に目が慣れてきて見えるようになってきます。「暗順応」という反応ですが、夜盲症とはこの暗順応がうまく働かず、暗いところでものが見えにくい病気です。先天的なものと、ビタミンA不足などからくる後天的なものとがあります。
 暗いところでものが見えないという症状を、鳥になぞらえているのですね。ということは、人は「鳥は夜目がきかない」と考えているわけです。

 
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