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 2006年全日本優秀鳩舎賞発表  日本最強の8鳩舎、決まる!
 

 
 去る10月6日、中田幸雄鳩舎(04年シルバー賞、地区CH賞9回受賞)立会いの下、全日本優秀鳩舎の第1次審査の集計が行われた。総投票数118通。厳正な審査の結果、本年度の三賞及びブロンズ賞が決定した。選ばれたトップ8の軌跡を辿ってみよう。

 ■栄光の8鳩舎、発表!!

 
  日本鳩界至高のタイトル・全日本優秀鳩舎賞。日本鳩レース協会、日本伝書鳩協会の垣根を越え、真に優れたレースマンを決める誉れ高い賞である。特にクラウン賞に贈られる王冠は、日本一のシンボルとして鳩界に定着している。地区CH賞、有資格鳩舎、推薦鳩舎、そして本年は地区CH特別賞、準地区CH賞を加えた51鳩舎から、日本最強の8鳩舎が選出される。本年の総投票数は118通。中田幸雄氏の立会いの下、第1次選考は厳正に行われた。クラウン・ゴールド・シルバー各賞の受賞候補そしてブロンズ賞が決定。最終選考に残ったのは以下の7名である。(50音順)

  ・新井健仁鳩舎(春日部連合会・9区)
  ・及川 茂鳩舎 (新日本連合会・11区)
  ・小黒良作鳩舎(長岡中央連合会・15区)
  ・加藤正祝鳩舎(東海連合会・17区)
  ・神田亮介鳩舎(常南連合会・7区)
  ・高山初夫鳩舎(中京連合会・17区)
  ・水戸北ロフト  (茨城葵連合会・5区)

またブロンズ賞には、佐藤守鳩舎(東京南部連合会・11区)が選出された。

 
 2006年度チャンピオン鳩賞発表!   チャンピオン鳩受難の年
 
 

      
▲CHチャンピオン認定 02SB08250 BP♀         ▲CHチャンピオン認定 98HA11122 S♂
 丹羽和一鳩舎作翔 (三重第3連合会)           柳田雅幸鳩舎作翔 (佐原連合会)

 今年度のチャンピオン鳩への応募は僅か3羽であった。これまでで最小の申請数となったが、この原因は明白である。全国各地での帰還率の低下。中でも、長距離レースでの記録的な低帰還率である。日本鳩界の歴史においても、受難のシーズンであり、とりわけCH認定を狙うような長距離フライター、レーサーにとっては厳しい春であったと言える。そんな困難な条件を乗り越え、2羽のCH鳩が認定された。

 
 
 ヨーロッパTODAY
 

ベルギー最強 ヨス・トーネの世界  【 栄 光 へ の 道 連載への序 】
P・スポーツへの豊かな感性を培った少年時代


“ベルギー鳩界の皇太子”、“ワンダー・ボーイ”と呼ばれ続けた。その若きホープは40歳半ばを迎えた今、まさに充実した鳩人生の真っ只中にいる。4年連続ゼネラルCH1位、今年もまたKBDB若鳩ナショナルCH1位を獲得した。鳩レースの天才ヨス・トーネの栄光への軌跡をたどってみる。

 

ブルー・ラインに寄せる信頼
00年ベルジュラックN優勝・03年バルセロナN優勝 他多数
オランダ長距離界を牽引する クリス&ヤープ・ファンデルフェルデン父子


92年ZLU超長距離チャンピオン1位、95年ヨーロッパカップ1位、96年長距離Provチャンピオン1位、97年長距離クラブIN♀部門チャンピオン1位、00年ZLUグランプリ1位、03年オランダ・チャンピオン1位…。両手では収まり切らないほどの長距離タイトルを獲得した強豪が西オランダにいます。モーレンダイク(風車と堤防で防備された町)に住むクリス&ヤープ・ファンデルフェルデン父子です。

 
系アールデンを今に伝える
世界の長距離界を席巻  A&L・ファンデウェーゲン


ヤン・アールデンから父・アドリアヌスへ渡り、 さらに息子・アントンに引き継がれた世界随一の長距離血統。本当の銘血は色褪せることなく、21世紀に入っても世界の長距離レース界をリードしていくのである。
 
至宝の飛び筋が栄光を導く
2006年バルセロナN11,802羽中4位  ステファン・デパッセ&ヨー・ラルデノーイ


世界に誇る銘系・ファンデウェーゲン。アドリアヌスから息子・アントンへと継承された一大系統は、今年バルセロナ4位にも流れる。デパッセ&ラルデノーイ擁するオスは、基礎鳩・アウデ・ドファーチェの筋。至宝のラインはフライターに栄光の未来を約束する。

 
解き放たれた情熱
06年バルセロナN2位、IN4位入賞  パトリック・ファンブリアーナ鳩舎


世界的な銘系が復活した。アンドレ・ファンブリアーナの遺志を受け継ぎ、孫のパトリックが名ハンドラー、デルルーと手を組んでバルセロナに本格参戦。2万羽を越えるINで4位、1万羽を越えるNで2位と銘系の底力を見せつけた。

    
 
潜む!世界最高の遺伝力
CHブリーダー“カンニバール”の煌く直系の活躍  ステレールマン
 

CHブリーダーとして、カンニバールの銘血は国境を越え、世界各国の強豪のもとで羽ばたいている。直系に数多くの俊鳩を誕生させる驚異の遺伝力は他鳩舎の礎を築き、最高の飛び筋を形成する。
 
 素野 哲が語る“作出のセオリー” No.32
 
 一見、バランスの崩れた鳩でも、目や羽根などパーツ、パーツに他の鳩とは異なる優れた因子を見出す。鳩の形質や血統と、レーサーとして、あるい はブリーダーとしての実績との関係を、筆者は自らの経験を重ねながらデータとして蓄積する中で論理立ててきた。時には種鳩作りのための種鳩を他鳩 舎に渡しながら、その意図は理解されずに選手鳩として飛ばされるということもあった。結果的には好成績を収めることとなるが筆者の論理に揺るぎは無かった。その成果の裏に潜む問題を指摘し、自らが見出した交配セオリー にむしろ新たな確信さえ抱いている。
 
☆愛鳩の友2006年11月号の紹介☆
2006年10月号の目次はこちら→
☆ニッポンTODAY
 日本鳩界最高峰への第1歩
 第27回地区チャンピオン賞、地区チャンピオン特別賞、準地区チャンピオン賞発表!
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全国で規定をクリアしたのは30鳩舎、地区CH賞には24鳩舎が輝いた。この数値は、例年をはるかに下回るものだ。特に長距離レースでは、帰還率1割を満たない展開が多く、厳しいシーズンだったことが読み取れる。そこで本年度は特別に地区CH特別賞、準地区CH賞という新たなタイトルを設け、今春活躍した計49鳩舎を発表する。

 
 愛鳩の友誌 創刊50周年記念企画 Part.7 (1999〜2005年代編)
 長距離の覇者 偉大なるGCHたち

1964年から始まったCH鳩認定制度。40年以上に亘る歴史を持つこのタイトルは、日本鳩界に大きな意味を持ってきた。1度のレースで勝てば取れるタイトルではない。厳しい審査基準をクリアするために、フライター、レーサー共に真の実力が試されるタイトルなのだ。中でも大チャンピオンであるGCHは、40年に亘る歴史の中でわずかに70羽という超難関である。
 本企画では、その70羽の1羽1羽スポットを当て、改めて彼らの姿と戦いぶりを振り返ってみた。超長距離バードもいれば、スピードタイプの万能レーサーもいる。在来系もいれば、欧州のチャンピオン血統もある。彼らの姿は、そのまま日本の鳩レースの象徴であり、時代を如実に体現したものといえるのではないだろうか。
 かつて、「GNは子供でも帰せる」と言われた時代があった。しかし現在、長距離を帰すことは非常に困難な時代である。時代を乗り越える新しいタイプのGCH鳩が誕生することを願って止まない。

紹介している銘鳩
【ブジン・クィーン号】【トロイカ・チャンプ】【喜風3×4】【スピードブーメラン号】【亀城秋姫】
【洗谷599号】【99LH01063】【GOOD MORNING号】【103号】【森倉シオン・うしろやま号】

 

 
☆ヨーロッパTODAY

ヤンセン伝説の継承者たち
ヤンセン・ピジョンを導入して名声を得た8鳩舎を紹介する


ド・クラック (国籍:オランダ/代表鳩:81)
、 ボルグマン兄弟 (国籍:オランダ/代表鳩:ディッケ・ダイフ)、 ライムント・ヘルメス (国籍:ドイツ/代表鳩:ピート)、 コープマン父子 (国籍:オランダ/代表鳩:フォーロイト)、 アイヤーカンプ父子 (国籍:オランダ/代表鳩:オリンピアード・バンゲ)、 ドクター・リンゼン (国籍:オランダ/代表鳩:クラック87ヘン)、 ファンネ父子 (国籍:ベルギー/代表鳩:パトリック)、 ジュール・ヴォウター (国籍:ベルギー/代表鳩:ブールジュ・ダイフィン) の8鳩舎を紹介。  

 

カンニバール驚異の遺伝力  ファンダイク父子鳩舎 
ファンダイク父子が誇る稀代の銘ブリーダ 
 


ファンダイク父子鳩舎の根幹を成す基礎鳩ファミリーの中にあって、とりわけその存在をアピールしてきたのがカンニバールだった。スーパーCHブリーダーの優れた遺伝力に今、世界中の強豪が注目している。

エキスパートに見る真の強さ  ジェラルド&ピート・リンデラウフ父子
06年オルレアンNダービー2位、3位、4位を独占!!


最高分速記録を逃しながらもトップに劣らない存在感があった。G&P・リンデラウフ父子はオルレアンNダービーで2位、3位、4位と上位を固める。入賞鳩3羽に流れる共通した鳩の血に強豪鳩舎の真価を見る。 
 
長距離界最高峰の銘系へ  アントン&ルーシー・ファンデウェーゲン

父・アドリアヌスが遺した銘鳩“アウデ・ドファーチェ”の血を受け継いだ息子のアントン・ファンデウェーゲン。卓越した鳩作りと銘系の継承により、伝説的フライターであった父に次いで、アントンもオランダ長距離界の最強となる。 

 
2つの要素が導く勝利  −J.フロッシュ&J.フォラーゲンー
06年オルレアンNダービー最高分速・第4地区優勝


オルレアンから一斉に放たれる10万羽余の姿、モンスターの出現に胸躍らせたのは過去の話となった。とは言え、オルレアンが若鳩の祭典であることに変わりはない。瑞々しい若き力は、絶えず私たちに新たな感動を伝え続ける。 

    
 
☆ 素野 哲が語る“作出のセオリー” No.31


 血統的にクセがあり、交配相手が限られる。ミューレマンスの場合などは純系同士も合わず、相性の良い交配を確信するまでに筆者は試行錯誤を繰り返した。そんな時、救いの神のように巡り合ったのが“モーゼス”だった。自鳩舎の主力に据えようと導入していたミューレマンスともヤンセンとも良
く馴染む。その他の血に対しても幅広く対応でき、交配鳩としては実に有り難い存在だった。ところが、管理となると勝手が違った。人間が手を加えるほど逆効果となり、鳩は思うように動いてくれない。モーゼスの血は鳩なりにこそ真価を発揮する。これもまた、モーゼスの性質だった。

 
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