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 ニッポンTODAY
 

 世界を凌駕する! 日本最大の鳩(ピジョン)イベント
2007年度全国著名愛鳩家の集い

 昨年11月23日(金)、2007年度「全国著名愛鳩家の集い」が、東京・椿山荘「オリオンの間」にて開催された。連盟、協会、国境の垣根を越えて400名近い愛鳩家が集結し、今年の活躍鳩舎を称え、鳩界を鼓舞した。
  
 ▲総勢400名近い参加者による乾杯。連盟、協会の垣根を越えて心がひとつになった瞬間

クラウン賞 及川 茂鳩舎
      (新日本連合会・翔道5段)

 第2次選考委員長を務めた黄 廷彰氏(W・ピジョンジャーナルクラブ・台湾代表)がゆっくりとその名を読み上げる。
 「OIKAWA SHIGERU LOFT」
 瞬間、会場からは万雷の拍手。ヒーローは喝采に雄後押しされ、壇上中央へと進んだ。 及川茂鳩舎と言えば、第3回プリンスレースが思い出される。1000キロ当日帰りで勝利を飾り、高校生フライターは一躍脚光を浴びた。05年、初申請で地区CH賞受賞。翌年にはゴールド賞に輝き、クラウン賞までの距離をぐっと縮めた。
 そして、07年春。及川鳩舎は主力・若大将と及川シャンテリーを携え、圧倒的な強さを見せる。地区Nではトップ7独占。最終・桜花賞でも蔭りはなく、好入賞率を叩き出した。結果は申請58鳩舎のなかで、ダントツの平均入賞率。高い評価を得て、王座へ昇りつめた。



 ▲前年度の覇者・高山初夫鳩舎(中京連合会)から、クラウン
の証を戴冠。この瞬間、セレモニーは最高潮に達した。

ゴールド賞 米倉勝弘鳩舎

         (下総連合会・翔道4段)

 椿山荘の晴れ舞台に、3賞の常連鳩舎が帰ってきた。鳩界屈指の強豪、米倉勝弘鳩舎である。過去にゴールド賞3回 ( 98・02・03年)、シルバー賞1回(04年)。フライターは3年振りの3賞、4度目のゴールドに輝いた。

ゴールド賞受賞 うさぎロフト
       (水戸梅香連合会・翔道2段)

 07年、うさぎロフトこと大槻政明鳩舎はシーズンを通し、好調を維持した。序盤のメインレース、Rgでは総合ベスト3独占。3シーズン連続で、500キロを制した。また、フライターは、最終ジャパンカップでも秀逸な成績を収める。多くが涙を飲んだ耐久レースで、うさぎロフトは最多6羽を記録。総合9位を筆頭に、総合57位、66位と長距離レースでの規定3羽を上位に叩き込んだ。

シルバー賞 照山俊郎鳩舎

         (千原連合会・翔道5段)

 昨年、千葉5連盟が属す第7地区は激戦を極める。申請4鳩舎はいずれも、全国レベルの好数値。照山俊郎鳩舎は、平均入賞率で他鳩舎を下回り、惜しくも地区CH特別賞に甘んじた。とは言え、フライターが収めた実績は単純に数字では計れない。第1次選考委員は好成績を高く評価し、結果、照山鳩舎は全日本優秀鳩舎の7名に選ばれた。最大の要因は、やはりトリプル総合優勝。Rg、600キロ、そして地区Nの3レース連続制覇は強烈なインパクトを与えた。

シルバー賞 鹿島成浩鳩舎

              (武蔵野連合会)

 レース歴7年、鹿島成浩鳩舎は翔け上がるように3賞へと昇りつめる。とは言え、道のりは、決して平坦ではなかった。タイトルは試行錯誤の賜物。挫折を恐れない飽くなき探究心、何より鳩レースへの情熱が急成長を促した。

シルバー賞 横井信治鳩舎

    (富山北連合会・翔道別格2段)

 北陸鳩界史上2人目となる  3賞鳩舎が誕生した。タイトル獲得は、1977年に上野文雄鳩舎(富山連合会) がシルバー賞を受賞して以来、実に30年振り。歴史的快挙を成し遂げた横井信治鳩舎には、会場からは惜しみない拍手が贈られた。

シルバー賞 リバーサイドロフト

               (常総中央連合会)

 オーナー・薄井定男氏は、全国からレーサーを請負い、自身の作出鳩と共にレースに臨む。テーマは、誰もが楽しめる鳩レース。勝ち負けに拘らない姿勢が、シルバー賞への道を切り開いたに違いない。

ブロンズ賞 中島郁雄鳩舎
        (石岡支部・翔道4段)

 日鳩最強の男が、満を持して椿山荘の舞台に上がった。フライターの名は、中島郁雄鳩舎である。強豪は04年、05年と2年連続で全国最優秀鳩舎を獲得。協会を代表するトップフライターとして名を馳せた。
 ▼その他のニッポンTODAY
 
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手にした珠玉のCH
ヨス・トーネの銘血で1997年バルセロナIN優勝 V・ファンヒュースデン(前編)
史上稀に見る耐久戦となった1997年のバルセロナ IN。ヨス・トーネの銘血を駆使するファンヒュースデ ンのレーサー、アーノルドが難レースに打ち勝ち、見事 2万4,908羽の頂点に立った。
 
若武者たちの熱きドラマ
2007年若鳩の祭典「ダービー・ユニオール」

オルレアンの一斉放鳩は姿を消すも、若鳩の祭典に誰もが胸を躍らせる。07年、「ダービー・ユニオール」は熱きドラマを展開した。勝利の数だけ、ストーリーは生まれる。ゆえに、若鳩レースの人気は衰えないのだった。

 
ベルギー最強鳩舎 ヨストーネ ― 栄光への道 ― 連載13回
フーデングリジェの羽色に潜む優れた因子 
フーデングリジェの類稀なる優れた因子を次の世代へと繋いでいく。ヨス・トーネ会心のブリーダー、モーイステ・リュースは直系に数々の俊鳩を誕生させてきた。
 
▼その他 ヨーロッパTODAY
■驚異のNエースPコロニー
  06年ドイツN長距離エースP1、2、4、6位獲得 基礎鳩ラインで勇躍ルドルフ・グリュー

 会心の勝利に何度、拳を握り締めたことか…。06年、ルドルフ・グリューは期待の基礎鳩ラインでN長距離AP賞(INカテゴリー)1、2、4、6位を獲得した。

■三位一体の勝利 
  07年イルンN優勝 グーッセン・ドゥラールト&フィルス
 父独りでは、あるいはなしえなかった勝利かもしれない。思慮深く、現実的な父、女性らしい細やかな配慮で管理全般を底上げする母、そして柔軟な発想と有り余る体力で鳩舎を牽引する息子 ─ 。親子3人にとって数年来の夢だった長距離制覇を果たせた勝因は、鳩舎名に明記されていた。

迷わなかった迷い鳩
  07年バルセロナ N7,525羽中優勝 IN25,820羽中2位 ハリー・トビー
 ハリー・トビー家の庭に迷い込んできた鳩は、そこで迷いを捨てた。以来、飛ばせばハリーの下へ帰ってくる。後に種鳩としてもしっかり定着。5年間、トップブリーダーの位置を動かず、05年、遂に飛びぬけた俊鳩を生んだ。その迷い鳩は、ハリーに勝利をもたらすために配剤された、天からの贈り物だったのかもしれない。
待望の大勝利を最高の鳩で!  07年サンバンサンIN1歳鳩7,520羽中優勝
  ベルギーの長距離スペシャリスト ロジャー・ギオン
 短中距離から長距離志向への転換を機により良い場所を求めて引越しをする。目標達成へ向けての取り組みはいつも真剣だ。熟年フライター、ロジャー・ギオンが、73年間の人生の中で最高の日を迎えた。07年7月31日、サンバンサンIN1歳鳩レースで、期待の鳩が後続に18メートルの差をつけトップに立った。
 
 
 
 遺伝学への巡礼 第8回 新しい遺伝子  山浦 純一
 
 レース鳩の交配においては、いかに優れた遺伝子を後代に確実につなげていくかということがテーマとなります。

今月のポイント
●新たに生まれる子鳩は全て新しい遺伝子型を持つ
●劣性同士を交配すると劣性がホモ化してしまう
●「天才型」の遺伝子から家系を作る

 

 
▼その他 連載記事
 
■連載18 マルシン近親×異血CH=勝利の方程式 新井健仁鳩舎
■連載13 アイキュウの輪 交友関係からみる意外な素顔  羽深 茂さん
■連載4  各地のベテランフライターに聞く 1月の管理
 
 
 

☆愛鳩の友2007年 12月号の紹介☆

2007年11月号の目次はこちら→
 
 ニッポンTODAY
2007年全日本優秀鳩舎賞発表!
本年度の全日本優秀鳩舎8鳩舎が決定


  
▲07年度全日本優秀鳩舎受賞者8名、写真右上から、うさぎロフト、及川 茂鳩舎、鹿島成浩鳩舎、照山俊郎鳩舎、写真右下、横井信治鳩舎、米倉勝弘鳩舎、リバーサイドロフト、中島郁雄鳩舎(ブロンズ賞)が輝いた。


 地区チャンピオン各賞の規定をクリアした57鳩舎から、第1次審査を経て本年度の全日本優秀鳩舎賞が決定。昨年の受賞8鳩舎のうち、及川 茂鳩舎以外の7鳩舎が入れ替わった。年々激しさを増すトップ争い。栄誉に輝いたのは、以下の8鳩舎である。本誌では戦績をより詳しく紹介。


2007年全日本優秀鳩舎賞
 
第5区 うさぎロフト(翔道2段) 水戸梅香連合会 03年シルバー賞
第11区 及川 茂鳩舎(翔道5段) 新日本連合会 06年ゴールド賞
第12区 鹿島成浩鳩舎 武蔵野連合会 初三賞
第7区 照山俊郎鳩舎(翔道5段) 千原連合会 91・04年シルバー賞
第16区 横井信治鳩舎(別格2段) 富山北連合会 05年ブロンズ賞
第7区 米倉勝弘鳩舎(翔道4段) 下総連合会
98・02・03年ゴールド賞
04年シルバー賞
第7区 リバーサイドロフト 常総中央連合会 初三賞

ブロンズ賞
   
第10区 中島郁雄鳩舎(翔道4段) 石岡支部


  
 ▲昨年の全日本優秀鳩舎。51鳩舎の地区CHから8名が選出された

 昨年に続き、激戦となった今シーズン。全国22地区を勝ち抜いた英雄たちを、ここに発表する。今年は規定をクリアした鳩舎が増え、各賞の顔ぶれも豪華なものになった。昨年から新設された特別賞、準地区CH賞によって、地理的・環境的条件の厳しい地区や、たった1レースの失敗で受賞の資格を失ってきた強豪たちにもチャンスが広がった。しかし一方で、絶対王者を失った鳩界の混沌とした争いに拍車をかけたことも否めない。各賞に輝いた精鋭57鳩舎の中に、昨年のクラウン賞の姿は無く、今年は総合優勝を3度遂げた強豪が、地区CH賞さえ逃している。各地区の争いは激しさを増し、だからこそ栄誉を手にした57鳩舎には価値の大きさをかみしめてほしい。
 鳩界戦国時代! 各地区で繰り広げられた熱闘はどんなものだったのか? タイトルをつかんだヒーローはどのような顔ぶれなのか? 本誌で受賞者の戦績を紹介し、今シーズンの戦いを振り返ってみたい。

2007年度 チャンピオン鳩発表!
GCH予備軍の誕生 申請6羽、CH認定3羽、RCH2羽認定
 

 今年のCH鳩申請は6羽。その内3羽 がCH鳩認定、2羽がRCH認定となった。GCH鳩はCH鳩の中から選ばれるわけだが、今回は頂点の座を狙う申請はなかった。昨年の申請3羽よりも増加したが、この数字は寂しいと言わざるを得ない。しかし、1000キロレースでの帰還率が1割にも満たないレースが多い中、長距離で上位入賞する鳩を何度も挑戦させるフライターには敬意を表したい。
 
その他 ニッポンTODAY
■日本鳩界の現況  世界各国のヤンセン系から見えてくるものA
■春の祭典VOL.42ダイジェスト
 
 ヨーロッパTODAY
その名は勝利の太鼓判
オランダ長距離界の第一人者 バーテンブルフ&ファンデメーウ
バーテンブルフ&ファンデメーウ―。長距離INやNの上位入賞鳩の血統書を数羽分見て、その名が1行も見当たらないことは今や稀だ。2005年のサンバンサンNのような第1、第2セクターの優勝鳩がいずれも彼らの血統、という事態を目にしても、もはや違和感はない。そんな常勝ラインのまさに根源である、“ド・ヴィットバイク”の最たる長所、遺伝力の強さにスポットを当てた。
 
奏でるは勝利のセレナーデ CHの孫で再びINを制覇! 
2007年バルセロナIN優勝 メネ父娘

闘いはドラマを生む。今年、ヨーロッパ最長レース・バルセロナINにおいて新たな歴史が刻まれた。ドイツのメネ父娘が、01年ペルピナンIN優勝「セレーナ」の孫で勝利を掴む。CHからチャンピオンへ…。銘血ラインは勝利へのセレナーデを奏でる。

 
ベルギー最強鳩舎 ヨストーネ ― 栄光への道 ― 連載12回
エースピジョン級スーパーCHに絡む当たり配合 
5年連続ゼネラル・チャンピオン賞受賞。最強ヨス・トーネの勢いに今年も翳りはなく、長・短距離NエースP1位を獲得。1羽が回数を重ね、飛び続けるスーパーCH作出の鍵を探る。
 
▼その他 ヨーロッパTODAY
■奇跡の血筋は愛憎を超えて…
デズメット&マタイスからルフェブル&ダーネンスに受け継がれた、クラーレンの真髄 (後編)

 独立独歩の道を歩み始めたルフェブル&ダーネンスでは保守された、類稀な俊鳩としての資質。その資質は年々深化を続け、やがて数々のゴールデンペアへと継承された。そしてついに日本へ…。在来系を前から牽引し、後ろから押し上げたクラーレンの血統は日本鳩界にとって、まさに“黒船”だった。

■“ヤンセン”の刻印(後編) ボルグマン兄弟を魅了するヤンセン体験
 クラックから受け継いだディッケ・ダイフを基礎鳩にし、源鳩バロンから自系統の流れを生み出したボルグマン兄弟。彼らもまた、偉大なる叔父同様、ヤンセン・バードの魅力に取り付かれた人間であった。
 源鳩バロンからヨング・バロンへ。このラインは優れた雌種鳩に支えられて、ヨング・ローイランダーやド・25等、数多のスーパーCHを生み出した。第3のヤンセン<{ルグマン兄弟の真髄とは。

■時代を超えて輝き放つ!  巨匠アンドレ・ファンブリアーナの偉大なる銘血
孫パトリック・ファンブリアーナの下で06年バルセロナN2位・IN4位

 アンドレ・ファンブリアーナを栄光へと導いた基礎鳩アウデ・スティールの銘血は、長い時間を経る中で
熟成していた。祖父の遺志を引き継ぎ自ら作り上げた鳩で、孫のパトリックが06年バルセロナN2位、INでも堂々、4位に入賞する。
 
☆遺伝学への巡礼 第7回 独立の法則  山浦 純一

 今までお話してきた、第1の法則「優劣の法則」と第2の法則「分離の法則」を基に、今回は、メンデルの第3の法則、「独立の法則」の活用を考えてみたいと思います。

今月のポイント
●「独立の法則」では 9:3:3:1 で異なる遺伝子型が現れる
●F1と同じ遺伝子型を持つF2が出る確率は4/16
●F1からF2へとCHの遺伝子を継承してゆく方法

 
▼その他 連載記事
 
■連載17 血統なき王様・源鳩キング号 新井健仁鳩舎
■連載12 アイキュウの輪 交友関係からみる意外な素顔  藤井孝彦さん
■連載3  各地のベテランフライターに聞く 12月の管理
 
 
 
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