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1970年代前半、奇跡は起こった。70年東日本CH5,025羽中総合2位に入賞した鳩が、翌年の東日本CH7,249羽中総合優勝を果たしたのである。日本最大のレースで総合優勝、2位を達成した鳩の名は、“ミス日本号”。この偉大な銘鳩はいかにして誕生したのか。作翔者、大柴正敏氏の半生を紐解く。 |
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◆大柴正敏鳩舎(元・埼玉北葛連合会)プロフィール◆
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1938年3月24日生まれ。72歳。千葉県出身。小学生の時に鳩と触れ合い、29歳から創立当初の埼玉北葛連合会に入会し、鳩レースを始める。デビュー2年目には秋の1000Kレースで4日目帰り総合2位と早くも頭角を表す。71年にはミス日本号で東日本CH総合2位の快挙を成し遂げると、翌年にも同鳩を現役続行させ、再度東日本CHに参加。総合優勝を果たし日本鳩界を驚愕させた。他のタイトルとしては埼玉地区N総合優勝、Rg総合2位他多数。埼玉北葛連合会長、日本鳩レース協会役員を務め、04年に現役を引退。今も大柴氏を慕う鳩友との交流は絶えない。 |
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東日本CH総合1、2位の奇跡の銘鳩
ミス日本号
70KV9820 B ♀
大柴正敏鳩舎作翔(埼玉北葛連合会)
71年東日本CH1000K5,026羽中総合2位
72年東日本CH1000K7,294羽中総合優勝 |
父/68AT9888 B 小関作
祖父/68BK2817 B 木村徳広作 純ドルダン
曽祖父/マグナ号 ドルダン作
曾祖母/62-512225 ドルダン作
祖母/67LA9961 B 京葉作 北輝系
曽祖父/66AT893 伊藤義輝作
曾祖母/65-003098 伊藤義輝作
母/66EA0713 B 松沢政輝作 300K34位、500K当日
祖父/63-102212 B 並河作 ギャマン号孫×ドルダン
祖母/63-102125 B 並河作 ベルレンジ×ドルダン |
●賞金稼ぎだったミス日本号
ミス日本号は当時、飼料会社が主催するマーク鳩に登録されており、2年間で55万円を獲得した。また愛鳩の友社へ高額でトレードされたことでも話題になった。この鳩の同腹は埼玉地区N9000羽中総合2位になり、大柴鳩舎では孫に東日本CH総合6位鳩を輩出する等、優れた血統であることを証明した。
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 ←70年代、切磋琢磨した鳩友たちとのスナップ。左から秋山剛史氏、大柴氏、石川健一氏
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→連盟の垣根を越えた交流も多かった。及川 茂氏(右)と鳩談義。 |
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 ←思い出が一杯の大柴氏の鳩舎。今は鳩飼育はされておらず、蔦が這っている。
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